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夏といえば「怪談」。今回のUside(ユーサイド)は、夏のうだるような暑さを一気にヒンヤリさせてくれる、44の怪談をご用意。読んでる最中は、決して振り向かないこと。そして、読み終わったとき、あなたの身に何かが起こるかも・・・。 |
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大親友が小学生のとき病気で入院した際、いつものように漫画を読んでいたら、ふと視線を感じ、窓に目をむけると、同世代の男の子がとても悲しそうな目でじっと見ていたそうです。特に何とも思わず、そのままにしていましたが、あとで看護婦さんにその話をすると、「あなたも見たの…」と絶句。何年か前に集中治療室で小学生の男の子が亡くなり、その後、病院内で彼を見かけたという人が後を絶たないとか。孤独に逝った彼は今も友だちが欲しいのでしょうか? |
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祖母が話してくれた話です。祖母の妹は、生まれたときから身体がとても弱く、寝たきりの状態でした。ある日、カメラを買った隣人が遊びに来て、祖母と祖母の妹と一緒に写真を撮ったそうです。その数日後に祖母の妹は亡くなりました。2ヶ月ほど経ったころ、隣人がこんな話をしてくれたそうです。「あのときは言えなかったけど、現像した写真に妹さんは写ってなかったよ」。そう、祖母だけが写真に写っていたのです。何かの知らせだったのでしょうか…。 |
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近所のトンネルでの話です。ある主婦が買い物帰りに、いつも通るトンネルにさしかかったのですが、今日に限って妙な予感が…。1人で通るのが嫌で、しばらくトンネルの前で立ちすくんでいると、おまわりさんが「どうしました?」と声をかけてくれ、主婦が「1人で通るのが怖くて」と話すと、親切なおまわりさんは「それなら僕と一緒に行きましょう」と、主婦の手を取り、壁側を歩いてくれたそうです。「いつもなら大丈夫なんですけどね」などと、他愛のない会話をしながら歩いていたのですが、トンネルの中央付近に差し掛かった所で、いきなりおまわりさんが立ち止まったそうです。主婦が「おまわりさん?」と声をかけると、おまわりさんの姿はなく、壁から生えた様な1本の手を握っていたそうです。彼女は慌てて、残りのトンネル内の道を走って通り抜けたそうですが、あのおまわりさんはどうなったのでしょうか。 |
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私がバイトしているカラオケボックスでは、女性の幽霊が出るという噂の部屋がありました。私は霊感もないので、特に気にもとめていなかったのですが、ある日、休憩をその部屋で取ることに。袋からごはんを出そうとしたら飲み物をこぼしてしまいました。雑巾を取りに外を出ようとしたとき、背後に何かの気配を感じたのですが、部屋に戻っても変わったことはなく、気のせいだなと思い、こぼした飲み物を拭き、再度、袋からごはんを出そうと中を見ると……袋いっぱいに真っ黒な髪の毛が入っていたんです。それからというもの、私はあの部屋に近づくことさえできません。 |
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小学生の頃、友だちが新居に移ったということで泊まりにいきました。夜、怖い話をしながら騒いだ後、そろそろ寝ようと布団に入ると、いきなりCDコンポから大容量の音楽が鳴り始めたのです。驚いて、友だちと「早く止めよう!」とCDコンポに手を伸ばすと、プツンと音が消えたのです。何が起きているのか分からないまま電気をつけると…、なんと、CDコンポのコンセントが入っていませんでした。 |
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私の勤めている病院が移転する時のこと。移転作業も完了に近づいたころ、霊感の強い同僚が、「騒ぎ出した」とぽつり。彼女によると、病院にいる霊たちが騒いでいるとか。そんな日に限って私は夜勤。嫌だなと思いながらもいつも通り仕事をしていました。するとナースコールが鳴ったのです。部屋番号を見ると…そこは人がいないはずの部屋。疑問に思いながら見回りしましたが、もちろんそこには誰もいませんでした。間違ったのかもしれないとナースセンターに戻ると、今度は「すみません」という声が。「ハイ」と答えた後、私は気づきました。今、この病院に残っているのは重度の患者さんだけ。ナースセンターまで歩くことはもちろん、声を出すことさえできない人たちばかりだったのです。私を呼んだのは一体誰だったのでしょうか。 |
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友だちがひとり暮らしをしようと部屋を探していたところ、家賃、立地、間取りすべての希望に合った物件が見つかりました。あまりの好条件に、「絶対に何か出る」という私の忠告を押し切り、友だちはその部屋を借りたのですが、やはり妙な気配を感じるようになり、その部屋に住めなくなりました。そこで、知り合いの霊能者の人に相談すると、「自分の頭の中でその部屋をイメージして、次に部屋の全ての窓を開けて」、次に「窓を全部閉めて」、今度は「開けて」と指示。そして、「部屋で誰かに会わなかった?」と尋ねました。もし、誰かに会っていたら、そこには「何かがいる」と言うのです。すると、友だちは「部屋の中では会わなかったけど、窓を開けた時、外に無数の子供が居て、こちらを見ていた」と言うのです。 |
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