TOP > エンターテイメント > 「不夜城」後、初主演となる話題の日韓映画「花影」の山本未來が登場。
日韓の人気俳優が集結した話題の映画「花影」が3月8日に公開される。今週のUside(ユーサイド)は、この映画で、仕事は出来るが身勝手な性格と、愛に溢れた飾らない性格の2つの顔を持つヒロインを演じた山本未來さんが登場。両極端な心情を演じ分けた方法や、映画の見所について語る。あなたの人生は、どちらの道に近いですか——。 撮影:杉山正直 ヘアメイク:石田絵里子(エアーノーツ)≫ 協力:テアトル・ド・ポッシュ≫、アステア≫ |
——山本未來さんが演じるヒロイン「尚美」はどんな人物ですか? 山本未來:我が強く、自己中心的なキャリアウーマン。でも、あることをきっかけにして、自分の中に眠っていたもう1人の人格「サンミ」が目覚め、心の成長を遂げていくという役です。尚美とサンミは、真逆の性格だけど、整形して変わったわけでも、全くの別人でもない、2つの気持ちを併せ持つ人物です。——とても難しい役ですね。演じ分ける上で苦労も多かったのでは? 山本未來:演じ分けること自体にはやりがいを感じました。ただ、どれだけ同一人物であるという説得力を持てるか、不安があったことは事実です。外見的には服の色と髪型ですが、大きく変化をつけたのは、表情や声のトーン。話す速度、語尾も変えてみました。社会の中で気を張って生きている女性と、その女性が内に隠している素の部分が上手く伝わればと思いました。——「強くてかっこいい女性」というイメージが強い山本未來さんは、どちらかというと尚美と重なります。実際はどちらだと思いますか? 山本未來:そういうイメージがあるみたいで、尚美のような役を演じる機会は多いですね。でも、今回「自分らしいところが出ているな」と思えたのはサンミの方です。——ジュエリーデザイナーの役を演じる上でファッションデザイナーの実父、山本寛斎さんを参考にしたところはありました? 山本未來:父がデザインに没頭しているときの表情などは意識しましたね。アトリエにあるデスク周りにデッサンやサンプル写真を置くなど、「こんな風だったかな」と思い出したりもしました。——失恋して、仕事に没頭するシーンがありますが、同じような経験は? 山本未來:失恋もそうですが、人の不幸だったり、悩みだったり、プライベートの出来事で自分の気持ちが落ち込んだ時は、仕事をすることで忘れることができるのは確かです。やはり、1人だと考えてしまうけど、現場にいれば、みんながいつもと変わらず接してくるから、その時間だけでも救われている気がします。 |
——韓国ロケではハプニングがあったと聞きましたが。 山本未來:そうなんです! ヒロインが変化するきっかけとなる男性と出会う大切なシーンには、作品の象徴でもある桜が満開でなくてはならなかったのですが、ロケ地に行くと三分咲きで…。滞在期間が短かったので、ハラハラしながらも他の撮影から進めて、残り日がわずかになり祈りながらロケ地入りしたら、桜が満開になっていたんです。本当に嬉しかったし、凄くいい画が撮れました。——韓国と日本の撮影現場に違いは? 山本未來:田舎町の民家を借りて撮影したのですが、近所の人たちがどんどん集まってきて、エキストラのように庭で見ていたり、縁側に座っていたり、お昼ごはんの時は、キムチを持ってきてくれることも(笑)。日本ではなかなか経験できないことで楽しかったですね。——とても流暢な韓国語でしたが、ロケの合間でも韓国語でコミュニケーションをとったりしました? 山本未來:いえいえ、韓国語は一切しゃべれないんですよ! 本当にセリフだけ。役に真実味を持たせるためはもちろん、韓国の共演者の方が不自然に思いながら撮影するのも悪いので、必死に勉強しました。逆に日本語のセリフが危なかったですけど(笑)。——思い入れが強い作品のようですが、仕上がりを見ていかがでした? 山本未來:作品が出来上がった時は、「やっときたか!」という気持ちでした。いつもは、撮影が終わると、すぐ次の仕事に没頭して、作品のことを忘れがちなのですが、今回はどんな仕上がりになるのかずっと気になって、いくら他の仕事をしていても頭から離れなかったですね。だから、逆にすぐには客観的に見ることができなかった。でも、何度か見ていくうちに本当にいい作品になったなと実感しました。釜山の情景が生きている素敵な画が撮れているし、地元の人たちの温かさも作品を通して伝わってきて、撮影のときの苦労を思い出して胸が熱くなりましたね。この素晴らしさが多くの人たちの心に届くといいなと思います。 |
山本未來が魅せる2つのオンナ道 | オンナの幸せとは。 |