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エンターテイメント > ガレッジセール ゴリが映画「うた魂」の魅力を語る
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番組司会からドラマの俳優まで、お笑いにとどまらないジャンルで活躍を見せる
ガレッジセールのゴリ(35)。そんな彼が、映画「うた魂(たま)♪」の準主役として、
青春を謳歌する18歳の不良少年に挑戦する。もともと、手のつけられないほど
のワルだったというゴリが、この映画を通じて表現したかったことは?撮影:代 和佳子 |
ゴリ:最初は深夜放送のドッキリかと思いました(笑)。だって、35歳で2人の子持ちが、高校3年生の役ですよ。さらに、衣装を見た時は、コメディ映画のチョイ役だと思ったけど、高校生の思いっきり青春映画、しかも重要な役どころだった。思わず監督に「こんな格好で本当に大丈夫なんですか?」って聞いたら、「大丈夫締まるから」って言われて、なにが締まんのかわかんね〜って疑問だった(笑)。
ゴリ:全然、違和感なかったでしょ? 見えるんですよ、熱い高校3年生に!しかも、映画の雰囲気を壊すことなく、しっかりマッチしてた。逆に自分でも驚きましたね。 ゴリ:実は、以前トレードマークだったリーゼントの印象から、「この役にぴったりだ!」とオファーをくれたらしいのですが、打ち合わせの時、髪の毛切っちゃっていたんですよ。監督が、「え!? ヘアスタイル変えたの!!」って驚いて、スタッフ全体が不安げな雰囲気になっちゃって、「俺、この役から外されるかも」ってヒヤヒヤしました。結局、用意されていたのがこのスタイルで、逆に俺が不安になった…。 |
ゴリ:とても「感動的」な体験をしました。この映画の見せ場の1つが、「合唱」の披露だから、撮影前に3ヶ月間も練習しました。さらに、週2回は出演者全員が声合わせした。俺が言うのもなんですが、みんな聞いてられないほど下手なわけですよ(笑)。プロの先生に教えてもらってるのに、全然上手くならない。「結局、有名な合唱団に頼んで、吹き替えで収録するのかな」って思ってたほど。そしたら、「本気で練習してください! 劇中では本当に歌っている声を流しますから」って言われて、そこからみんなが「ヤバイヤバイ」って、死に物狂いで練習し始めた(笑)。俺たちの歌によって、観ている側に与える感動も変わってくるわけですから。正直焦りましたね。でも、そのプレッシャーが驚くほどみんなを変えた。全員が一体化してきて、どんどん上手になっていくのに感動すら覚えました。 ゴリ:だんだん声がまとまり始めて、ハモリも綺麗に響くようになって「上手くなってきたな〜」って思ってたら…いきなり歌の先生が、ぶち壊し発言をしたんですよ! 「綺麗な歌声の尾崎豊の曲ってみんな聞きたいですか? これほど社会へのストレスをぶちまけたメッセージ性の強い曲を上手く歌うだけで伝えられると思いますか?」って言い出した。そこから、みんなが尾崎豊の曲の意味を考え始め、自然と「大人に抑圧され、もどかしくやりきれない青春時代」を振り返りながら歌い出した。拳を握り締めて歌うヤツとか、胸倉をギュッと掴みながら叫ぶように歌うヤツもいて、勝手に身振り手振りが加わって、聞いている人が思わず鳥肌を立ててしまうぐらい熱い歌になった。最後には、粗削りだけど、なんだか聴く人を魅了しちゃう、みたいな合唱団になっていました。 ゴリ:今回の映画で「一生懸命やることが一番大切なんだな」って俺自身も改めて実感しましたね。見てくれや周囲のことばかり気にしないで、とにかく必死でやる。それだからこそ、第三者には魅力的に映るんだと。また、この映画には、堅苦しい合唱というイメージはほとんど感じないと思います。流行の歌謡曲や名曲が違った形で楽しめるのも魅力です。老若男女問わず、「歌」によって伝わる仲間との一体感や、じわじわと湧き出す感動を味わえる作品になったと思います。 |
【STORY】合唱部に所属する主人公かすみ(夏帆)は、ちょっぴり自意識過剰な高校生。ある日、思いを寄せる男の子が、かすみの歌う写真を見て「へんな顔」と指摘する。自分のルックスに自信のあったかすみのプライドはボロボロに…。彼女は正面を向いて歌うことができなくなってしまう。合唱コンクールが近づくにつれて、練習も大詰めを迎えるが、かすみの心は歌うことを拒絶するかのように奥へ奥へと入っていく。コンクール当日、ただ1人下を向いて歌うかすみを見た他校の不良合唱グループ部長・権藤洋(ゴリ)は、かすみに激怒する。やがて、かすみは、権藤によって“歌うことの楽しさ”を感じ始める。そんな前を向き始めたかすみに新たなハプニングが…。
2008年春休み、シネクイント、シネ・リーブル池袋、新宿ジョイシネマほかにて全国ロードショー!! |
上映時間:2時間
監督:田中誠、
脚本:栗原裕光
出演:夏帆、ゴリ(ガレッジセール)、
薬師丸ひろ子、石黒英雄他
配給:日活株式会社 |
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