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中村 中の「音楽論」とは? 自分の意志を伝えるため、自らの生きる道を“音楽家”に選んだ中村 中さん。彼女が生み出した独特な歌詞世界と、命が吹き込まれたピアノの音には目を見張るものがあります。そんな中さんにとっての“音楽”の存在意義とは?
——音楽アーティストを目指したきっかけは何だったのですか?
中村 中:心に秘めた思いを、外の世界に放出するために作品を作ったことです。幼い頃から、音楽が好きだったし、最も身近な自分の感情表現だったのかもしれません。

——中さんにとって、音楽とは!?
中村 中:テレビから流れてきた曲を一緒に口ずさんでみたり、覚えて歌ってみたりと、自然に音と触れ合ってきたので、物心ついた時には「音楽」がありました。今は自分の音楽と向き合い、アーティスト“中村 中”としての音楽を意識していますが、最近は徐々に、「食事」や「睡眠」、「呼吸」のような、欠かすことのできないものであり、私の人生そのものとなってきている気がします。

——音楽アーティスト以外の道を考えたことはありますか?
中村 中:昔はいろいろと他の仕事もしていましたが、歌に対する思い入れが強いので、他のことに興味を持てなかった。今は、音楽アーティストとして一人前になる“使命感”みたいなものがあります。やはり天職ですね。

——最近は俳優としても活躍されていますね。
中村 中:「俳優」ですか(笑)? 私は、根本的に音楽アーティストです。 たまたま、“中村 中”を表現するフィルターに演じる機会を頂いただけだと思っていて、ミュージカルや舞台では歌っている役で、私にはぴったりだと思いました。純粋に音楽をやっている人間として。演技も歌を歌うことと同じように捕らえています。そんな感覚でいいのなら、これからも舞台やドラマに出演していこうと思っています。ちょっと、甘いかしら?

——今回の撮影ですごく素敵な表情が印象的でした。普段から鏡を見て研究したりする?
中村 中:鏡はよく見ますが、私に素敵な表情を作る才能があるとは思えません。とにかく不器用で、本当は写真も苦手(苦笑)。でも、「演技すること」と同じで、「写真を撮られること」もすべて音楽を基本に考えています。要するに音楽家・中村 中としてどう見せるかということですね。ファッションやポーズもその中から自ずと出てきているもの。俳優やモデルを完璧にこなせるわけではけれど、私を求めてくれるのであれば、私なりのものを表現できればと思います。
歌詞に綴られた中村 中の女心 鮮烈なデビューから1年……これまで中村 中の音楽性の幅広さを誇示するかのような5枚のシングルをリリース。それぞれの曲が生まれた背景や、曲に込められた心情など、今だからこそ言える思いを、自らの言葉で赤裸々に語る。
Debut single『汚れた下着』 2nd single『友達の詩』
2006年6月28日発売
CD:1,050円、
CD+DVD:1,890円
中村 中:この曲は、20才目前の頃、浮気された時に書いた曲。付き合うか、付き合わないかの微妙な時期だったのに、相手にはもう彼女がいたみたい。それなのに、私だけじゃなく、別の女性にもちょっかい出していたっていう……。そんな男たちをこらしめるため、男の人が女の子の前じゃ言わない“本音”を、代わりに言ってあげた曲。「別に好きじゃなくても抱けるよ」とか言わないでしょう? 2006年9月6日発売
CD:1,050円、
CD+DVD:1,890円
中村 中:15才の頃、たぶん「私は人を愛する資格がないんだな」と悟った時に書いた曲。この世に生まれてはいけない存在なんだと思って、何度も愛することを諦めかけたけど、それでも人を愛してしまった時にできた曲。その気持ちは、今でも同じかもしれません。側にいることができるだけで、これほど幸せなことはない。
『汚れた下着』の試聴はコチラ ≫ 『友達の詩』の試聴はコチラ ≫
3rd single『私の中の「いい女」』 4th single『風になる』
2006年11月15日発売
CD:1,050円、
CD+DVD:1,890円
中村 中:デビューして間もなく、TBS系の愛の劇場『いい女』というドラマの主題歌を書かせてもらいました。自分を「いい女」だと思ったことはないし、むしろ厄介者だと考えていたから、「いい女を目指してもいいんじゃないの?」と自分に喝を入れました。そんな気持ちとドラマのタイトルのダブルミーニングで、この曲名はできた。「素直になれない私には、無理をしてでも歌った方がいいのかな?」と、今では思っていますけどね。 2007年2月21日発売
CD:1,050円、
CD+DVD:1,890円
中村 中:16〜17才の頃に書いた曲。その頃、人を好きになるたびに相手が離れていったので、それがまるで「風のように逃げていく」ように見えたんです。曲調は、昔からずっと好きだった、スタジオジブリの作品に影響されて、大陸を感じさせるように仕上げました。
『私の中の「いい女」』の試聴はコチラ ≫ 『風になる』の試聴はコチラ ≫
5th single『リンゴ売り』
『私の中の「いい女」』は、所謂「イイ女」を描いた作品ではないので、この企画のお話をいただいた時、とても驚きました。でも、今回、女性に対して発信できたことを嬉しく思っています。女性は男性に求められてこそ輝くもので、それが最も幸せなことだと思います。皆さんにもこれを誇りに思っていて欲しい。そのために、美しくなるための努力を惜しまないで下さい。もちろん、私も……。
中村 中 オフィシャルHP>>
2007年6月27日発売
CD:1,050円、
CD+DVD:1,890円
中村 中:19才の頃の曲。この時は「淋しい」なんて言うのがダサいと思っていたから、「抱いて」って言ってたのかな? そんな淋しさから逃げきれなくなった時に生まれたんです。たぶん、どんな結果でもいいから「生きよう」と、“生”に対して無我夢中になっていたのかも知れません。
『リンゴ売り』の試聴はコチラ ≫
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