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TOP > エンターテイメント > 星野真里　晴れ時々あめ

人生には何か“甘いもの”が必要 ——— そんな思いが込められた舞台「サムシング・スイート」。今回のUside（ユーサイド）は、辺見えみりさんとダブル主演を務める、星野真里さんをクローズアップ！　星野さんにとっての“甘い時間”とは？　お稽古前の星野さんに独占インタビューしました。

インタビュー・文：伊藤友紀

——星野さん演じる「水上香織」は小説家ということですが…
星野真里：小説家といっても、事故で下半身不随になってしまったことを書いた自伝小説がヒットしたものの、それに続く作品が生まれずスランプに陥っているという設定です。香織は、その事故がきっかけで、辺見えみりさん演じる「明美」と一緒に暮らすようになったのですが、心を閉ざしているというか、素直になれない天の邪鬼な性格が育ってしまった女性です。

——役づくりには苦労されませんでしたか？
星野真里：下半身不随ということで、これまで経験したことのない、ほぼ全編車椅子での演技になります。また、この作品は、2人の女性の友情と、2人を取り巻く男性のお話ですが、私は今まで常に女性と一緒だったり、くされ縁の女友達がいたりしたことがなく、辺見さんとその空気感をどう作っていけばいいのかを考えています。ただ、何でも言い合える女友達って心強いし、何物にも勝る、素晴らしい関係ですよね。そんな人がそばにいてくれたらいいなと憧れますね。

——いよいよ稽古が始まりますが、「サムシング・スイート」の見所は？
星野真里：この作品に限らず、中谷まゆみさんの脚本は、何かすごい仕掛けがあるとか、大事件が起こるわけではないけど、心にスーッと入ってくるようなリアリティがあって、実際に「ああ、こういう人っているよね」と思えます。そんな中谷まゆみさんの脚本ならではの登場人物の心情の変化が、この作品でも垣間見ることができます。自分の周りにいる大切な人に、改めて感謝したり、自分の生活を省みるきっかけとなる作品にしてもらえればいいなと思います。

——天の邪鬼の「香織」に共感できた所ってありますか？
星野真里：実は辺見さんと私の役が、本当は逆なんじゃないか？　って言われてるみたいなんです(笑)。でも、本当は大切に思ってるのにうまく表現できなくて、逆に傷つけてしまったりとか……その気持ち、すごくわかりますよ！　私もきちんと言えなくて、わざと突き放したりしちゃいますね……（苦）。

——今回と同じ中谷まゆみ脚本・板垣恭一演出の作品「お父さんの恋」に出演されていましたが、中谷さん・板垣さん作品の魅力はどこにあると思いますか？
星野真里：設定に現実味があって、「今」を反映させている作品ということですね。時に素直に、時に巧妙に「人間」を表現していて、感情や言動などにリアリティがあり、最後には、ちょっとだけ前を向いて歩けるような作品です。前作では、全面的に助けてもらったので、今度はこちらから演技などのアイデアを出せるよう努力したいと思っています。

——辺見えみりさんとは初共演ですね！　実際に会われての印象は？
星野真里：最初はすごく緊張したけど、すごく気さくな方で、たくさん話しかけて下さいました。香織と明美は、同級生という設定なので、辺見さんが「えみりさんって言ったら怒るよ(笑)！」とか言ってくれて。だから「ほしやん」「ミリサン」ってあだ名を付け合ったんです。初共演とは思えないぐらいに、私もリラックスできたし、それがどう舞台に生きてくるか楽しみです。あとは、ご結婚されて幸せオーラが溢れてましたね！　羨まし〜

　まさに“人生に必要な甘いもの”ですね。

欧米の言い伝えで、花嫁が身に付けると幸せになれるという4つのもの「サムシング・フォー」からイメージされた作品。2人の女友達と、その恋人たちの甘くて切ない恋物語は、きっとあなたの「サムシング・スイート」となるでしょう。

5年前の花火大会で、明美（辺見えみり）に「何か甘いもの買ってきて」と言われて出かけた香織（星野真里）は、ひき逃げ事故に遭い、車椅子での生活を強いられるようになってしまう。その後、芸術家肌でプライドが高い香織と、優等生タイプで誰からも好かれる明美のふたり暮しがスタート。明美は自宅マンションの1階で、“人生には甘いものが必要”という意味を込めて香織が名づけたケーキ屋「サムシング・スイート」を経営し、ケーキ職人の圭介（山崎樹範）と婚約中だ。一方の香織は、売れない小説家だったが、事故で半身不随になったことを自伝として出版したところベストセラーとなり、一躍有名作家に。そんなある日、明美の店に香織の小説のファンだという道彦（金子昇）が現れる。優しい道彦に久々の恋心を抱く香織だが、道彦にはもう一つの顔が・・・それぞれが抱え、苦しみ続けている小さな罪・・・。彼らに必要な人生の“サムシング・スイート”は手に入るのか。

脚本：中谷まゆみ　演出：板垣恭一
出演：星野真里、辺見えみり、山崎樹範、金子昇、井端珠里　企画・制作：㈱パルコ


	【東京公演】 2007年6月17日（日）〜7月3日（火）／パルコ劇場 / 料金：6,800円（全席指定）　※未就学児の入場不可／各種プレイガイドにて絶賛発売中！お問い合わせ：03-3477-5858（パルコ劇場）【大阪・倉敷・名古屋公演】コチラから>>　/web/page/information/something/

——星野さんは、真っ直ぐで正義感の強い役柄の印象が強いですよね。モチベーションを高める為に必要なものは？
星野真里：小さい頃から想像や妄想が好きだったので、頂いた役について考えているのが、私にとってはその世界で遊べる楽しい時間なんです。現場に入れば、実際に相手がいて、もっと楽しい世界になる！　元から好きだったことを、好きなようにやらせてもらっているので、自然とモチベーションは上がりますね。

——妄想!?　最近は何を妄想されました？
星野真里：幸せそうな辺見さんを見て、結婚した自分を想像してみました(笑)。よく「結婚は墓場だ」みたいに言われますけど、私はまだまだ結婚に夢を見ていますね、まず私が飼ってる2匹の犬を、大切にしてくれる人がいいです。最初から4人暮らしになっちゃいますね(笑)。あとは自分の気持ちが言えて、相手も私に遠慮なく話してくれる……そんな言葉でも向き合える人が理想の結婚相手です。

——同じ年代や年上で、魅力を感じる女性はどんな人？
星野真里：オーラのある女性です！　よく、男性のタイプを聞かれて、私は「見た目」って答えるんです。見た目って内面が反映されると思いませんか？　辺見さんを見ていると、内側から幸せなオーラが溢れていて、こちらまで幸せになれるし、そんな雰囲気のある方は素敵ですね。魅了されてしまいます！

——最後にユーサイド読者にメッセージをお願いします！
星野真里：約2年ぶりの舞台で、また中谷さんと稲垣さんの作品に出演させて頂くので、以前より成長した自分を見せられるよう、稽古に励んでいきたいと思います。舞台だとみなさんとお会いすることができるし、みなさんの反応を生で感じたいので、一人でも多くの方に見に来てもらえると嬉しいな。みなさんのサムシング・スイートになれますように！

——ありがとうございました。

◆1981年7月27日生◆埼玉県出身◆O型
◆1995年「春よ来い」（NHK）でデビューし、数々のドラマやバラエティ番組で活躍してきた実力派。1999年から「3年B組金八先生」（TBS）、その後も「新・星の金貨」（NTV）、「人にやさしく」、「大奥〜第一章〜」（共にCX）といった人気番組に出演した。2005年、主演映画「さよならみどりちゃん」で、ナント国際映画祭主演女優賞を受賞。同年、中谷×板垣作品の舞台「お父さんの恋」で初々しさと、したたかさを併せ持つヒロインを演じ、瑞々しい演技が絶賛された。

やっぱり愛犬のレン（ヨークシャテリア）＆アリス（チワワ）と過ごす時間です

　2匹の甘えた顔を見ると、その瞬間に、最高の幸せに浸れるんですよ!!　「よし、明日も私、頑張れる！」って気合まで入っちゃって(笑)。あとは、家族と過ごす時間も大切ですし、もちろん甘い食べ物も大好き

　幸せだと、顔が緩んでふやけますよね？その瞬間すべてが、私にとってスイートな時間なんです。


	星野真里さんのサイン入りポラロイドを2名様に♪ 星野さん自身が、選んだベストショットだよ!! 締切：7月11日（水）応募にはユーサイドのメンバー登録（無料）が必要です。