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——(驚)!……、見かけによらずパンクですね。
金子貴俊:僕の根底には、パンクの要素があるのかも…。でも聴いている曲はヒーリング系なんですけどね(笑)。絵を描いているときの僕は人格が変わりますね。普段は「これをしてはいけない」とか、理性を働かせている事も多いですが、絵を描いているときは、「いかに理性を捨てることができるか」と思っています。感じたままに筆を動かすので、上手く描こうとも思っていないし、逆に固定概念を捨てるようにしていますね。
——バラエティでの金子さんとは別人! お芝居もクリエイティブな仕事だと思いますが、演じているときもパンク系?
金子貴俊:人とコミュニケーションをとるときは、そういうパンクな部分は一切出しませんよ(笑)。ただ、何かを表現するときは、自分が持っているものを出してもいいかなって……。だけど同じクリエイティブでも、お芝居のときは全く違います。お芝居は監督の世界をどう膨らますかが大切で、本当の自分の姿を出しているわけではありません。だから作品に自分の想いをぶつけているんでしょうね。 |
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——初めての個展からちょうど一年ちょっと。今回は50点もの作品を展示するそうですが、制作は大変だったのでは?
金子貴俊:そんなことはないです。全く描かない時もありますし(笑)でも、描くときは早いんですよ。常にピン! とくる時を探していて、その時に描き始めます。まず、「これやりたい!」「これやったら気持ちがいい!」っていう衝動が気持ちの根底に生まれます。そして「この絵の具をびしゃっと(と思いっきり放り投げる仕草)したい」と思ったら、感じたとおりに絵の具を投げつける。そうすると、「うわぁー、カッコイイ!」って自画自賛ですね(笑)!! こんなんだから絵を描いている部屋は、壁だけじゃなく天上も絵の具だらけ。部屋中ペイントしたみたいです(笑)。 |
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「最初に作った僕にとっての作品は、ホームページです。俳優としての存在意義を求めて、自分から何か発信しようと思い、始めました。3〜4年前から写真に詩をつけた作品をアップしています。何かを表現しようと思うと、普段目をやらないところにも意識をするようになって、都会の寂しさを強く感じたり、逆にいいところをみつけられたり……、感情を増幅することができるんです。そうすることで、自分の中の、何かモヤモヤした気持ちが徐々になくなっていくような気がしています」 |
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